2020年2月8日、張心澄さん13歳という若さで、日本棋院棋士採用試験に合格しプロ入りを果たしました。

張心澄さんは棋士一家に生まれ、なんと親子4代に渡りプロ棋士が誕生したことになります。

今回は、張心澄さんのご家族やプロフィールについて調べました!

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張心澄の家族

張心澄さんのお父さん、おじいさん(祖父)、ひいおじいさん(曽祖父)は、囲碁史に名を残す棋士です。

親子4代続く棋士の誕生は、日本棋院の所属では初めてのこと。すごいですね。

張心澄の父 張栩

囲碁の前名人、張栩(ちょうう)九段(40)が、張心澄さんのお父さんです。イケメンですね。

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張栩プロフィール

名前:張栩(チョウ ウ / Chang Hsu)

生年月日:昭和55年(1980年)1月20日

年齢:40歳(2020年2月現在)

出身地:台湾台北市

棋士段位:九段

所属:日本棋院東京本院

師匠:林海峰 (林海峰名誉天元門下 平成2年院生)

タイトル数:41

タイトル/称号:阿含桐山杯

ナショナルチーム:参加棋士

妻:小林泉美六段

著書:

「新版 基本死活事典」(日本棋院)
「張栩の実戦に学ぶ コウの考え方」(マイナビ)
「勝利は10%から積み上げる」(朝日新聞出版)

他、多数。

張栩九段は、6歳半の時に囲碁塾を経営していたお父さんから碁を学びます。

あまり経済的に余裕のある家庭ではないにも関わらず、お父さんは全てを犠牲にして張栩九段の囲碁上達をサポートしたそうです。

お父さんは張栩九段に囲碁を教える以前より、3歳頃からトランプチェス中国将棋など様々な頭脳ゲームを教えていました。

最初から囲碁を教えるつもりだったそうですが、まだ幼かったので、まずは簡単なゲームから「考える力」を身につけさせる方針を選んだそうです。

お父さんの指導による勉強量は半端なく、普通の子供が1年かけて学ぶようなことを2・3ヶ月でやっていたとのこと。

囲碁を覚えて1年後には台湾のアマ初段(日本でのアマ三、四段ほど)になり周囲から天才少年と騒がれました。

張心澄さんのお父さんも子供の頃から賢かったのですね。

張心澄の祖父 小林光一

小林光一名誉名人(67)が張心澄さんのおじいさんです。

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小林光一プロフィール

名前:小林光一(こばやし こういち)

生年月日:昭和27年(1952年)9月10日

年齢:67歳(2020年2月現在)

出身地:北海道旭川市

棋士段位:九段

所属:日本棋院東京本院

師匠:故木谷實九段 (昭和42年入段)

タイトル数:60(歴代3位)

タイトル/称号:名誉棋聖・名誉名人・名誉碁聖

娘:小林泉美六段

著書:

「飛翔の譜」(マイナビ)
「『小林光一囲碁必勝講座』シリーズ」(日本棋院)
「すぐに身につく はじめの30手 ~強くなるための7つのコツ~」(マイナビ)

他、多数。

張心澄さんの母方のおじいさんであり、プロ棋士です。

平成18年から19年まで、日本棋院副理事長を勤めておられました。

張心澄の曽祖父 木谷實

「大木谷」とうたわれた故・木谷實九段が、張心澄さんのひいおじいさんです。

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木谷實プロフィール

名前:木谷實(きたに みのる)

生年月日:明治42年(1909年)1月25日

享年:66歳(昭和50年12月19日逝去)

出身地:兵庫県神戸市

棋士段位:九段

所属:日本棋院東京本院

師匠:故久保松勝喜代八段に入門(大正7年)、故鈴木為次郎名誉九段に入門(大正10年)

タイトル数:4

タイトル/称号:名誉棋聖・名誉名人・名誉碁聖

娘:小林禮子七段 

昭和8年に呉清源と新布石法を発表、実践し碁界に大きな変革をもたらした人物です。


自宅を木谷道場として内弟子をとり多くの棋士を育てました。張心澄さんのおじいさんも門下生ですね。


タイトルを争うトップ棋士から普及に専念する地方棋士まで、木谷一門は現代の碁界を支える支柱となっています。

木谷實さんの娘さん(三女の故小林禮子七段)と弟子の小林光一名誉名人が結婚し小林泉美六段が生まれ、小林泉美六段が張栩さんと結婚し張心澄さんが生まれました。

なるほど、親子4代ですね。深いつながりを感じます。

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張心澄プロフィール

ではいよいよ、張心澄さんのプロフィールを見ていきましょう!

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まだまだ情報が少なく、現在中学2年生の13歳で、おそらく都内の中学校に通っているであろうと考えます。

張心澄さんは採用枠1人の「女流棋士特別採用試験本戦」で出場9人中、7勝1敗の成績で1位を勝ち取りました。

2017年に院生(プロ候補生)になり、3回目のプロ試験で合格しました。

後日の正式な採用決定を経て、4月1日付で棋士となる予定です。

すでに述べてきましたが、張心澄さんは囲碁の家系に生まれました。

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出典:朝日新聞デジタル

張心澄さんの師匠でもあり父親でもある張九段は、こうコメントしています。

「こういう家庭なので、娘を棋士に育てなければという責任を感じていた。棋力的にはまだまだ物足りないが、まだまだ伸びていくと思う」

張心澄さんのおじいさんである小林光一名誉名人は、こうコメントしています。

「壁を一つ越えたけど、プロの世界は入ってからが大変。しっかりやってほしい」

張心澄さんのコメントはこちらです。

「本当にうれしいです。まだまだ弱いので、これから一生懸命頑張りたい」

「おかげでたくさんの方に教えていただいてありがたかったです。もっと強くなりたい。囲碁を通じて成長していきたいです」

背負うものはもちろん大きいでしょうが、張心澄さんの囲碁への道は始まったばかりと言えるでしょうし、これからも情熱を持って頑張ってほしいですよね。

かわいらしい雰囲気の張心澄さん。

お父さんやおじいさん、ご家族や関係者があたたかく見守ってらっしゃることでしょう。

これからの活躍を期待しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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