『月曜から夜ふかし』で、千葉県にあるガス代が無料の地域が紹介されます。
ガスはオール電化ではない限り、生活には欠かせないものですよね。
それが無料なんて羨ましい。
どんな場所なのでしょうか。調査しました!
『月曜から夜ふかし』で紹介された千葉県のガス代無料の地域!
JR総武線快速で東京からおよそ1時間、千葉県のほぼ真ん中に位置する茂原市という場所があります。
そこが、ガス代無料の地域なんです。
天然ガスがいたるところで湧いているので、ガス代がタダなんだそう。
『月曜から夜ふかし』で紹介された天然ガスを含んだ地下水
この地域の人々は、天然ガスを含んだ地下水が吹き出す場所にドラム缶などを被せ、空気より軽いガスを溜めて天然ガスを取り出して使うといいます。
実は千葉県を中心とした南関東一帯は日本最大級の埋蔵量を誇る天然ガス田で、特に茂原市は用水路などそこら中からポコポコと天然ガスが湧くほど、地表近くにもガスが溜まっている珍しい場所なのです。
憧れのMyガス井戸!
茂原の人々はその豊富な天然ガスを活用するため、自分の土地を手作業で掘って“Myガス井戸”を作っています。
そこからパイプをいくつも繋いで天然ガスを自宅に運び、ガスコンロやお風呂、ストーブなどに使用しています。
天然ガスはどのくらい昔から使われていた?
ガスがでていることは昔から知られていたようです。
千葉に土気(とけ)という名前の駅がありますが、そこは「土からガスが出るから土気」という地名になったと言われています。
実際に燃料として使われ始めたのは、明治になってからだそうです。
天然ガスを使えない人もいる?
天然ガスを掘り当てようと土を掘っても、ダメなときもあるとか。
「運が良ければ出る。いくら一生懸命掘ってもダメな時は出ない」という地元の人もいます。
天然ガスを掘り当てるということは、温泉を掘り当てた人が温泉旅館を経営するようなものだとも。
中には、200万円かけて約200メートル掘り、とうとう天然ガスを掘り当てたけれど、30年ほどでガスが出なくなってしまったと言う人もいます。
天然ガスは自然のものなので、急に枯れることもあるのですね。
天然ガスを使うことは難しい?
がんばってMyガス井戸を作った人も、家の近所でガス会社がガスを掘り始めてからほとんどガスが出なくなったとか、震災のあとからほとんど出なくなったなどの話がありました。
また、たとえ豊富な天然ガスが出たとしても、自宅で使う分しか採掘できず、売ってお金に変えることは出来ないそうです。
採掘権(鉱業権)という概念があるからです。
地下のガス資源は、我々は『使わせてもらってる』っていう立場なんですよ。
だから庭でとれたガスは自宅で燃料として使う分だけは勝手に採掘して使ってもいいんだけど、それ以外は売ったり、商売に使ったりしちゃいけないんです」
地元の人のコメント
また、天然ガスは掘削すると地下水も一緒に掘り出してしまうため、地盤沈下の原因になります。
そのため現在は、勝手な採掘は厳しく制限されているところが多くなりました。
ガス代が無料とだけ聞くと、なんとも夢のような快適な暮らしを想像しましたが、実際は掘り当てるためや維持費に大金がかかることも多く、制限もあり厳しい状況なのだとわかりました。
現在はプロパンガスに切り替えている家も多いそうです。
でも、資源の少ない日本という国で、自分の土地で天然ガスがとれるというのは、やはり夢がある興味深い話でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。