2020年4月3日、菅義偉(すが・よしひで)官房長官が記者会見で、新型コロナウイルス感染症の治療薬として効果が期待される「アビガン」について、希望する国に無償供与することを検討していると明らかにしました。

「今後希望する国々と協議しながらアビガンの臨床研究を拡大する考えだ」と語りました。

また、菅氏は「現時点で約30カ国から外交ルートでアビガンの提供要請が行われている」と説明しました。

今回は、無償供与されることになったアビガンを開発した製薬会社、コロナウイルスへの効果、価格、副作用、海外の反応などをわかりやすくお伝えします。

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無償供与されるアビガンを開発した製薬会社は?

日本の製薬会社開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」は、かつて「エボラ出血熱」の特効薬として注目を浴びました。

そして今回は、新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待を集めています。

この薬を開発したのは、富士フィルム傘下の『富山化学工業』で、現在の『富士フイルム富山化学株式会社』です。

『富士フイルム富山化学株式会社』とは、どんな会社なのでしょうか?

『富士フイルム富山化学株式会社』はもともと『富山化学工業』という社名で、富山県で化学薬品の製造・販売・研究を行う会社として、1930年に富山化学研究所として創立しました。

1936年に法人化(株式会社化)されます。

1961年に東京へ本社移転しましたが、富山県富山市にも事業所があります。

2002年9月に大正製薬と資本・業務提携を行い、同年10月に同社との合弁で医療用医薬品の販売を行う大正富山医薬品を設立しました。

2008年には富士フイルムホールディングスを加えた3社で戦略的資本・業務提携を結んだうえで、株式公開買付けにより富士フイルムホールディングスの傘下に入ります。

その際、富士フイルムホールディングスが保有する株式の一部を大正製薬に譲渡したことにより、富士フイルムホールディングスと大正製薬が出資する企業となりました。

2018年7月31日付けで富士フイルムホールディングスの完全子会社となります。

同年9月30日に富士フイルムの完全子会社を経て、翌10月1日付で富士フイルムRIファーマと合併し、解散。88年の歴史に幕を閉じます。

存続会社の富士フイルムRIファーマは富士フイルム富山化学へ社名変更します。

(アビガンが開発された時点での社名は、『富山化学工業』ということですね)

事業内容:医薬品の生産及び販売
代表者:菅田益司
資本金:100億円(2012年3月末現在)
従業員数:830名(2012年3月末現在)
決算期:3月
主要株主:富士フイルム株式会社(100%)

世界中で必要とされている特効薬を作ったのが日本の製薬会社というのは、素晴らしいことですね。

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無償供与されるアビガンのコロナウイルスへの効果は?

アビガンの効果に関して、まだはっきりとはしていないようです。

2020年2月現在、2019新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) 感染症への効果が期待されている。

2020年2月4日にネイチャーの姉妹誌であるCell Researchに、中国科学院武漢ウイルス研究所などの研究グループが発表したレター(速報論文)によれば、in vitro(試験管内)の環境下で、アフリカミドリザル起源の標準細胞Vero E6細胞を用いて、ファビピラビルを含む7種類の物質の2019-nCoVに対する抗ウイルス効果を、50%効果濃度(EC50値)を基準として評価する試験を行ったところ、ファビピラビルのEC50値は61.88μM(マイクロモル/リットル)であった。

これに対してエボラ出血熱治療薬として開発されたレムデシビルのEC50値は0.77μMであり、ファビピラビルより約80倍効果的であることが判明した。また、抗マラリア剤のクロロキンのEC50値は1.13μMと、試された7つの物質のうちでは、レムデシビルに次ぐ効果を示している。

しかし、エボラ出血熱ウイルスに対するファビピラビルのEC50値は67μMと、ほぼ同程度であるにもかかわらず、臨床試験・動物実験等in vivoの環境下では、エボラ出血熱ウイルスに対してはかなり良い抗ウイルス効果を示しているのに、レムデシビルは有意な効果は示していない。

このため、研究グループは、ファビピラビルについてはin vivoでの試験が必要であると結論付けている。

引用:Wikipedia

もっと治験を行い、データを収集して確かな効果を確かめる必要がありそうですね。

安易に効果があると決めつけて服用することは、危険と考えます。

3月30日、富士フイルムホールディングス(HD)が新型インフルエンザ治療薬「アビガン」について、新型コロナウイルス治療のための臨床試験(治験)を近く始めることが報道されています。

増産も進めるとのことです。

ただアビガンはもともと、従来のインフルエンザウィルスの増殖を抑えるために作られた薬です。

アビガンのような抗ウィルス薬というのは、ウィルスを直接殺す薬ではなくて、増殖を抑える薬です。
アビガンは本来インフルエンザウィルスの増殖を抑えるために作られた薬なので、インフルエンザには確実に効きますが、他のウィルス(新型コロナ)にも効くかどうかはわかならいので、検証中ということです。

つまりインフルエンザの抗体は、インフルエンザウィルスだけを殺す免疫なので、新型コロナを殺すことはできないが、抗ウィルス薬のアビガンは、インフルエンザウィルスの増殖を抑える薬なので、殺すのではなく増殖を抑えるのみであれば、他のウィルスである新型コロナウィルスの増殖も抑えることができるかもしれないということです。

引用:Yahoo知恵袋

政府からアビガン治験開始に関する言及があったからと言って、過度な期待をせず、身近でできる感染対策(手洗い、うがい、マスク、不要不急のみ外出自制)を続けるしかないですね。
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無償供与されるアビガンの価格は?

アビガン錠の価格は未定となっています。

参考として、HIV感染症に効くとされているカレトラ(リトナビルとロピナビルの合剤)は、1錠322.4円となっていました。

ただ、こういうツイートがありました。

約191万人分が64億円で、一人分は約3,398円の計算になるようです。

 そして1粒の値段は約85円。

HIVのカレトラよりかなり安価という計算になるのでしょうか。

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無償供与されるアビガンの副作用は?

アビガンの副作用は、以下の通りに言われています。

異常行動(頻度不明)
因果関係は不明であるものの、インフルエンザ罹患時には、転落等に至るおそれのある異常行動(急に走り出す、徘徊する等)があらわれることがある(「2.重要な基本的注意」の項参照)。
他の抗インフルエンザウイルス薬で次のような重大な副作用が報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー
肺炎
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
急性腎障害
白血球減少、好中球減少、血小板減少
精神神経症状(意識障害、譫妄、幻覚、妄想、痙攣等)
出血性大腸炎

引用:製品名 アビガン錠200mg

 

副作用として実際になにが懸念されるのか、やってみないとわからないところがどうしてもあると思います。

そして、かなりの長期間にわたり様子を見ることが必要です。

早くアビガンを用意しろ的に、政府を避難する意見も見かけますが、今回の治験スタートは異常なほどの速さで進められていると聞きます。

それは非常に不安です。

また、数年がかりの治験が終わっていてもなんらかの事故が起きる可能性はあると思います。

薬に絶対は無いでしょうし、でも限りなく安全で副作用も許容範囲のものであれば、多くの命を救ってくれるでしょう。

自分が命を失う瀬戸際にいたら、肉親がその状況だったら、どうするでしょうか。

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無償供与されるアビガンの海外の反応は?

菅官房長官は「現時点で約30カ国から外交ルートでアビガンの提供要請が行われている」と話しています。

ドイツ、イタリア、イギリス、ASEAN諸国、台湾などの国々が発注をかけているということです。

副作用が非常に心配ですね。

なにかあって、国際問題になるということのないように整備しつつ量産、無償供与を行わなければいけないと思います。

夢の特効薬を期待しているわけではありませんが、アビガンによって重い事故が起きないよう、多くの人達が助かるよう願います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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