元大阪府知事、大阪市長で、弁護士の橋下徹氏が4月11日、カンテレ(関西テレビ)で生放送された「胸いっぱいサミット!」に出演し、新型コロナウイルス対策に追われる吉村洋文大阪府知事について、「相当疲労困ぱいしてると思う」と心配しました。
連日、長時間の記者会見に対応し、テレビにも出ずっぱりの吉村知事を巡っては、ネット上で「#吉村寝ろ」というワードが急上昇するなど、体調を心配する声もあがっています。
橋下徹氏と吉村知事は同じ政治グループということで、関わりは深いです。
今回は、吉村知事と橋下徹氏の関係について調べました。
吉村知事が疲労困ぱい?
橋下徹氏は、吉村知事が疲労困ぱいだと、前出の番組の生放送に出演した際に心配するコメントを残しています。
橋下氏は「吉村さんね、昨日もずっといろんな番組出て、今日も朝から出てた。目の下にクマができててね、相当に疲労困ぱいしてると思う」と心配。自身も府知事時代の2009年、新型インフルエンザに対応しており、「(当時は)本当に眠れなかった」と振り返り、「あれよりも100倍、200倍、大変なことを今やってるから。僕は彼の能力と…、府庁の中でいろんなデータ調べながら判断してるから、僕は彼の判断に従おうと思うんですが」と高く評価していた。
SNSでも吉村知事の体調を心配する声が多数集まっています。
トレンドに「#吉村寝ろ」があがるくらいですからね。
吉村知事は「#吉村寝ろ」現象を伝えるニュースを添付し、「→ちゃんと寝てます。」とツイート。
続けて「しんどいのは府民、国民の皆様の方です。橋下さんの言葉を借りれば、政治家は使い捨てでいいんです。この先、さらに厳しい状況になるかもしれませんが、国難を一致団結して乗り越えましょう。」と呼びかけました。
#吉村寝ろ 対策奔走の吉村大阪府知事気遣うツイート相次ぐ
→ちゃんと寝てます。しんどいのは府民、国民の皆様の方です。橋下さんの言葉を借りれば、政治家は使い捨てでいいんです。この先、さらに厳しい状況になるかもしれませんが、国難を一致団結して乗り越えましょう。 https://t.co/X2MqLCGVOO— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) April 11, 2020
このツイートを見た人が、「いえ、寝てません!見たらわかります!」、「いやコレ…もう全大阪が号泣ですよ」、「やっぱ大阪いい」と反応していました。
吉村知事と橋下徹氏の関係は?
橋下氏は2008年に大阪府知事に当選。2011年には、大阪市長に。2015年に“後任”の吉村洋文氏が市長に当選しました。
吉村氏は2019年4月7日に執行された大阪府知事選挙では対立候補の小西禎一に勝利し、第10代公選大阪府知事に当選を果たしました。
吉村知事は大阪都構想を推進した橋下徹氏の信頼も厚く、都構想の制度設計では中心的な役割をになっていました。
吉村知事と橋下徹氏は同じ政治グループに属しています。
“大阪維新の会”です。
大阪維新の会は大阪府の地域政党で、橋下徹氏と、自民党を離党した大阪府議・大阪市議・堺市議らによって2010年4月に結成されました。
吉村知事は大阪維新の会の代表代行を務めています。
吉村知事は大阪維新の会公認で大阪市会議員選挙に北区選挙区から出馬し当選。そこから政治家としての道が始まりました。
橋下徹氏と吉村知事は、大阪維新の会という大阪都構想の実現を看板政策にかかげた政党のなかで、いわば師匠と弟子のような関係を長年築き、その信頼関係の中、吉村知事は橋下徹氏の“後継者”となったと言えるのではないでしょうか。
お互い弁護士、またラグビーに親しんでいたラガーマンということも共通点ですね。
橋下徹氏は政界を引退し、以前いた芸能事務所タイタンに復帰し、現在はタレント弁護士として活動しています。
引退したとは言え、大阪維新の会とのつながりはもちろんまだ深いですし、吉村知事の後ろ盾であることは間違いないですね。
吉村知事と橋下徹氏の対談動画
対談動画をご紹介したいと思います。
吉村知事は、橋下徹氏が大阪市長を退任した際、あとを引き継ぎました。
橋下徹氏が議会で否決された案をそのあと可決に持っていくよう奮闘されました。(かなりの数あったようです)
相当大変だったようですが、吉村知事曰く、“橋下さんが土台を作ってくれたから改善の方向性が定まった”とのこと。
否決されていた案件のひとつ、「地下鉄の民営化」
これを吉村知事は可決にもっていきました。
過半数ではなく、3分の2以上でないと可決されない中、地下鉄民営化に相当反対していた自民党の中の、民営化をやったらいいと思っている人たちに掛け合って、要望を出してもらい、全部で9つくらい出た要望を全部飲み込むとし、もし否決だったら都構想で地下鉄民営化を実現していくと話し合いを続け、可決されたそうです。
民営化された地下鉄は、駅構内も明るくきれいになり、どんどん良くなっているとか。
梅田では40mの広告がうてるデジタルビジョンが出来たり、万博の頃には夢洲(ゆめしま)に駅ターミナルを作るなど構想があるようです。
またパナソニック系列の河合氏に、民間会社の経営を任せる予定だとか、改札が顔認証で通れるようにするなど、話題に尽きません。
地下鉄以外にも大学の統合、病院の統合、研究所をまとめるなど、橋下徹氏が否決された案を可決にしていきました。
水道(大阪市を含む府内43市町村と企業団との水道事業統合の効率化、いわゆる「府域一水道」のことと思われる)はまだ実現していないそうですが。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。