三重県にペンギンの見分けができすぎる飼育員がいるという話題が、『月曜から夜ふかし』で取り上げられました。
白と黒のペンギン、見分けるのは至難の業だそうです。
今回は、三重県のペンギンの見分けができすぎる飼育員さんや、その他の動物の見分けがすごいみなさんの情報をまとめました!
三重県にペンギンの見分けができすぎる飼育員がいる?
舞台は、三重県伊勢シーパラダイス。こちらでは、40羽のペンギンが飼育されています。
飼育員はペンギンたちの顔と名前を識別できます。
スカイ、ウィーくん、アメくん、ヨコちゃん、リオ、ハチ・・・・・
伊勢シーパラダイス飼育員の山田さんと木所さんにお話を伺いました。
スタッフ「何で区別しているんですか?」
山田さん・木所さん「くちばしの大きさ、模様の太さ狭さ・・・」
細かいところが違うようですね。
ペンギンの見分けは飼育員にとって絶対必要なことで、どのペンギンが(餌を)何尾食べたか数えて記録をとっています。
○○は今日、8尾しか食べなかったけど調子悪いのかな、など健康管理には欠かせないんですね。
個体識別できないと、給餌ができないことになってしまいます。
番組スタッフが、そこまで言うならやってみようということで、高速名前当てクイズを準備しました。
「シャイン、クック、ソラ、ジュン、ソウタ、福士蒼汰、ユズ、羽生結弦、サツキ、五月みどり、ショウ、哀川翔、ハチミツ、ハチミツ二郎、ノブ、ノブ」いえ、千鳥の大悟でした。
羽TV
チラゆづ君。
月曜から夜ふかし
三重県のシーパラダイス、ペンギンの飼育係さん、40匹のペンギンを本当に個体識別出来るのかで問題 pic.twitter.com/yMV1aqhZlQ— kenken (@mocakenken) March 2, 2020
ペンギンたちの間に有名人の名前が挟まっています。最後はひっかけという…w
とにかく、個体識別は飼育員にとって絶対できなくてはならないことの1つで、間違えられない大事な仕事ということがわかりました。
静岡県の動物園でヤギを見分ける飼育員
日本中、いえ、世界中の動物園や水族館で、日々飼育員のみなさんは動物の個体識別をしながら業務されていると思います。
他にも動物たちの区別について調べましたので、ご紹介します!
静岡県の日本平動物園、ヤギの飼育員のお話です。
「あの子の名前はなんていうの?」ある日、私が飼育を担当しているヤギたちを見ていたお子さんから聞かれました。
「ミルクちゃんっていうんだよ。女の子だよ。」私が答えると、「全員名前があるの?どうやって見分けるの?」と驚いた様子でした。
ふれあい動物園には現在、15頭のヤギが暮らしています。その一頭一頭に全て名前がついています。
今となってはヤギたちの名前も顔もわかるようになりましたが、実はそれはつい最近のこと。
私は今年の4月に動物園に来たばかりの新人飼育員で、最初のころはどの動物も全然見分けがつきませんでした。
しかし動物園で働くにあたって、動物たちを見分けること(個体識別といいます)は、動物たちの健康や繁殖の管理などのために、とても大切なことです。
まずは自分の担当するヤギたちの個体識別を完璧にしようと思いました。
さて、15頭のヤギたちには、からだの模様の違い、大きさ、角があるかないかなど、見分けるポイントがいろいろありますが、なにしろヤギたちはあちこち動き回るので、ゆっくり観察しているわけにもいきません。
1頭ずつ写真を撮ってみましたが、そもそもどのヤギを撮ったのかわからなくなってしまうこともありました。
特に6頭いる真っ白なヤギたちはなかなか見分けがつかず、首輪の色や名札でなんとか見分けていました。
しかし毎日接していると、見た目の違いだけでなく、性格の違いもなんとなくわかってきました。
のんびり屋の子、臆病な子、気が強い子、いつも一緒にいる親子・・・ヤギたちを見ていると、人間と同じような動きや表情をすることもあり、とても面白いです。
水を飲んでいるとき、むせてゴホゴホといっているヤギを見たときは、かわいそうでしたが思わず笑ってしまいました。
そんな毎日の中で、だんだんとヤギたちに愛着がわいてきて、いつの間にか全頭ばっちり見分けがつくようになっていました。
日本平動物園には、ヤギ以外にもたくさんの動物がいますが、いつかここに住む動物たちみんなを見分けられる日が来るのかな?とわくわくしています。
動物園に遊びに来たお客さんたちにも、ぜひ動物たちのことをたくさん知ってもらいたいです。
それぞれの動物の名前や性格がわかったら、もっと動物園が楽しくなるのではないでしょうか。
動物園で飼育員を見かけたら、ぜひ声をかけてみてください。「あの子の名前はなんていうの?」
飼育担当 川合 真梨子
引用:静岡市立 日本平動物園
ヤギの写真を撮って違いを見分けようと、最初は苦労されたんですね。
愛知県の日本モンキーセンターでワオキツネザルを見分ける飼育員
最後に、愛知県犬山市の日本モンキーセンターの飼育員のお話です。
愛知県犬山市の日本モンキーセンターにいる、長くてフワフワなしっぽが特徴の人気者“ワオキツネザル”。
約20頭のワオキツネザル。一見すると簡単には区別がつきませんが、飼育員は…、
「あの木の上で葉っぱを食べているのが、“レミントン”という個体です。こちらの手前に座っている個体は“ラッパ”という名前です」(市原涼輔 飼育員)
1頭ずつ瞬時に名前と顔を認識した上で、毎日飼育をしているといいます。
8歳のオスの「ナエ」。他のサルに紛れた途端、見分けがつかなくなってしまいますが、飼育員はどこを見て区別しているのでしょうか?
「額の黒と白の“模様の違い”で見分けています。ナエの場合は他の個体と違って、“額の模様がぎざぎざ”しています」(市原涼輔 飼育員)
確かに1頭ずつ額の模様が違います。一番右側が「ナエ」でした。
“1頭1頭見分ける”ことは、サルたちの健康管理に大切なことだといいます。
「ワオキツネザルは群れで飼育していますので、誰かが体調悪いときとか、けがをしたときに、すぐに治療してもらえるように顔と名前を覚えることがとても重要」(市原涼輔 飼育員)
サルを正確に見分けることは、いち早くサルの異変を感じ取ることにつながるのです。
私も、セキセイインコを長年飼っていたのですが、毎日見ていると自然に見分けがつくんですよね。
夫婦のセキセイインコとその子供たち、みんな見分けが付きました。
タケ、ピーコ、ナナ、はやと、ロコ、イソップ・・・
友人や家に来るお客さんは、どれも同じようなインコなのに…..と見分けがつくことが不思議そうでした。
ただ、本当に自然と見分けがついてくるんです。
これのもっと規模が大きいことを、飼育員のみなさんはこなしているんだろうと思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。