北海道に、何の曲が流れているのかわからないメロディーロードがあるそうです。
普通はもちろんすぐにわかりますし、たいていメジャーな曲が使われていると思います。
今回は、『月曜から夜ふかし』で紹介された“曲名が全然分からないメロディーロード問題”をまとめました。
メロディーロードとは?
まず、メロディーロードとはどういう道なのか確認しますね。
メロディーロードは車の走行時、タイヤとの摩擦で音を発生させるように、路面に溝を切り込んで入れて、路面上を一定の速度で走行すると音楽が流れるよう細工を施した道路や、その塗装技術のことを言います。
日本全国にメロディーロードは28箇所あるそうです。(2017年現在)
全国のメロディーロードに使われている曲
ドライブ中に、まれに登場するメロディーロード。
ちょっと楽しいですよね。耳を澄ませて何の曲か確かめたくなります。
全国のメロディーロードで使われている曲をいくつかピックアップしてみました。
チューリップ(群馬県前橋市)
静かな湖畔(群馬県高崎)
うさぎとかめ(群馬県桐生市・みどり市)
こいのぼり(群馬県多野郡神流町)
いつも何度でも(群馬県吾妻郡中之条町)
夏の思い出(新潟県魚沼市)
どんぐりころころ(愛知県豊田市)
琵琶湖周航の歌(滋賀県大津市、守山市)
見上げてごらん夜の星を(和歌山県海草郡紀美野町)
ゲゲゲの鬼太郎(鳥取県境港市)
となりのトトロ・さんぽ(広島県世羅郡世羅町)
森のくまさん(広島県世羅郡世羅町)
荒城の月(大分県竹田市)
花(大分県竹田市)
二見情話(沖縄県名護市)
群馬県はメロディーロードが最多でした。その数10箇所!(2017年現在)
私は関西の人間なので、滋賀県の琵琶湖周航の歌のメロディーロードは何度か通ったことがあります。
琵琶湖周航の歌がどんな曲かは知らないですが、そこを通ると歌が流れているというのはすぐにわかります。
全国のメロディーロードの選曲をみていると、日本人なら誰でも知っているような童謡や名曲、地元の人に馴染み深い曲が使われていますね。
著作権については、社)日本音楽著作権協会に”使用曲目”を登録しており、著作権の消滅している曲の費用はかからないとのこと。
個人で著作権を管理されている場合は、都度対応が必要です。
北海道の曲名がわからないメロディーロードとは?
北海道の何の曲か全くわからないメロディーロードを、番組が駐車場に居合わせた若者に頼んで車で走ってもらいました。
「全然 分かんないな」
その後、何度聞いても分かりませんでした。
そこでスタッフが、作った会社の社長に電話で聞いてみました。
篠田興行社長 篠田静男さんによると、なんと、実は曲ではないそうです。
篠田社長「実は曲じゃない。しゃべっているんです」
“遂に道路にしゃべらせてしまった問題”
社長を直撃しました。
スタッフ「何て言ってるか分からなかったんですが」
篠田社長「カーブです カーブです スピードを落としてください」
それを踏まえてメロディーロードの音を聞いてみても・・・全然ピンときませんでした。
篠田社長「実際には人間の言葉とは違うけど、ある一定の条件が与えられた中で音を聞くと、脳がそれに即したように勝手に聞いてしまう。例えば口をつぐんで脳の中で勝手に「カーブです」と理解してしまう」
番組に、“もっともな事を主張していた社長”と言われていました。
篠田社長「聞きたくない方にとっては聞こえない。心の優しい「聞いてみたい」と思ってくれる方には聞こえる」
最後は聞く人の優しさ頼みでした。
楽しい社長さん。ご興味のある方は、株式会社 篠田興業のメロディーロード公式サイトを御覧くださいね。
北海道の曲名がわからないメロディーロードとは、曲ではなくしゃべっている道のことでした。
北海道にはこのしゃべるメロディーロードを含め、2箇所のメロディーロードがあります。
所在地:北海道標津郡標津町
道路名:標津町道川北北7線
曲名:知床旅情
所在地:北海道標津郡標津町
道路名:標津町・防災道路
曲名?:カーブです・・スピードを落としてください、交差点です・・止まってください
標津町は北海道の東の果て。
でっかい北海道を、思い存分ドライブ出来たらなー。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。